小児矯正

歯列矯正の目的は、「正しい咬み合わせ」と「美しい歯並び」を作り出すことです。正しい咬み合わせは、虫歯・歯周病の予防や改善に繋がりその結果、自分の歯を長持させる事になります。そして、美しい歯並びは素敵な表情をつくりだす上で大切な要素です。もし、歯並びが気になり、コンプレックスがあると、心から笑えることが出来なくなるかもしれません。「正しい咬み合わせ」と「美しい歯並び」をつくりだすことは、体と心の健康を手に入れるためにとっても大切なことなのです。

小児期に矯正治療を受けるメリット
  • 1
    顎と歯の大きさのアンバランスを解消できる
  • 2
    顎や顔貌の正しい成長を導くことができる
  • 3
    抜歯リスクを減少させることができる
  • 4
    矯正治療への適応力が高い
  • 5
    虫歯や歯周病の予防につながる

代表的な不正歯列のタイプ

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

いわゆる「出っ歯」です。上の歯が下の歯よりも過剰に前方に突出している状態を指します。上の歯だけが出ている場合もありますが、顎の骨が前後にズレていることが原因になっていることもあります。

下顎前突(かがくぜんとつ)

いわゆる「受け口」です。骨格的に下顎が大きい状態のことを指します。原因は前歯だけが位置的に前後している場合もありますが、顎の骨格ごと前後にズレていることも多くあります。

叢生(そうせい)

歯が重なり合っている状態を指します。主な原因は、顎の骨が小さく、歯が並ぶ充分なスペースが無いために、歯が重なりあって生えてくることで起こります。八重歯(やえば)は典型的な叢生の症状です。

開咬(かいこう)

開咬は、奥歯が咬んだ状態でも、前歯が咬み合わない状態を指します。開咬は、歯列によるものと骨格によるものとに分かれ、幼年期の指しゃぶり、舌の使い方や癖などの原因が考えられます。

 
過蓋咬合(かがいこうごう)

上の前歯が下の前歯に深く咬み込む状態を指します。咬み合わせた状態で前から見ると下の前歯があまり見えないのが特徴です。稀に上下の前歯が咬み合わずに、前歯の裏側の歯肉を咬みこむ場合があります。

交叉咬合(こうさこうごう)

いわゆる「すきっ歯」です。歯と歯の間に隙間が出来ている歯並びのことを指します。叢生とは反対に、顎の大きさに対して歯が小さい場合や、歯の数が足りない場合におこりやすい不正歯列です。

 

歯並びを悪くする原因と矯正期間

歯並びが悪くなる主な要因は、遺伝的要因と環境的要因に分けることができます。遺伝的な要因は、「歯が大きい」あるいは「顎が小さい」といった歯性のものと骨格性のものに分けられます。環境的な要因とはいわゆる悪習癖です。舌の癖、口呼吸などの悪習癖(生活習慣的な要素)が挙げられます。多くの場合、両方の原因が関与していると考えられますが、その比率は個人差があり、明確にすることは非常に困難です。このうち、後天的なものである環境的要因については予防することが可能です。

 

予防矯正

歯並びは口周りの筋肉(舌・頬・唇)のバランスで成り立っています。例えば、口唇の筋力が強いのに、舌の力が弱いと、歯が後方へ移動して歯並びが悪くなります。逆に、口唇の筋力が弱いのにも関わらず、舌の力が強いと、歯は前方へ移動して歯並びが乱れます。予防矯正は、この歯並びを悪くしている原因の1つである口周りの筋肉のバランス化を図ることで、間接的に歯並びを治すことを目指します。

1期矯正

1期矯正は、遺伝的な要因を改善するために実施する骨格の矯正で、乳歯列期や乳歯と永久歯が混ざった混合歯列期に行います。拡大装置を用いて、永久歯がきちんと生え揃うように上下の顎のの骨のバランスを整えます。

2期矯正

2期矯正は、マウスピースやブラケットワイヤーといった矯正装置を用いて、1本1本の歯を直接的に動かし、歯並びと咬み合わせを整える仕上げの矯正治療です。一般的には、全ての歯が永久歯に生え変わってから実施します。つまり、予防矯正は筋機能の矯正、1期治療は骨格の矯正であり、2期治療は歯列と咬合の矯正というように考えることができます。予防矯正や1期治療を受ければ、2期治療そのものが必要でなくなったり、期間が短くなったり、歯の抜歯リスクを低下させることができます。

予防矯正で使用する矯正装置

プレオルソ

プレオルソは、上下一体型のマウスピース型矯正装置を用いて、口周りの筋肉を訓練することで歯並びを改善する矯正装置です。この装置の特徴は「歯を直接動かす」のではなく、歯並びを悪くしている原因(口の周りの筋肉)を改善することで「間接的に歯並びを改善」していくことです。

1期矯正で使用する矯正装置

インビザライン・ファースト

インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯が混在している主に小学生を対象にしたマウスピース型矯正装置です。従来型の小児矯正装置とは違い、「顎の成長をコントロールする」機能と「歯を動かしてキレイに並べる」機能を働かせることができます。今までの小児矯正治療では「顎の大きさを広げる」1期治療と「歯を美しく並べる」2期治療を別々の時期に実施していたところを、インビザライン・ファーストでは同時進行で行えるため患者様に大きなメリットがあると言えます。

急速拡大装置

急速拡大装置は、上顎の骨を拡大する固定式の矯正装置です。上顎の骨には、正中口蓋縫合という骨の繋ぎ目があり、そこで左右ふたつの骨に分かれています。この繋ぎ目を急速拡大装置の中央部に組み込まれているネジを回すことによって、徐々に広げて上顎骨全体の形を整えます。その結果、骨が正常に発育していくように促されて、永久歯が正しい位置で生えるように誘導されていきます。

2期矯正で使用する矯正装置

インビザライン

インビザラインは、主に中高生以上を対象にしたマウスピース型矯正装置です。透明な素材で目立たない為に、周囲に気づかれずに矯正治療が行えます。また、自分で着脱が出来るので、食事や歯磨きの際には取り外せるなど、普段と同じように生活ができます。矯正治療を受けてみたいけれども、ワイヤーを歯に着けるのは抵抗があるという方に最適な矯正装置と言えます。

ブラケット&ワイヤー

ブラケット&ワイヤー矯正装置は、スタンダードな矯正装置です。歴史が長く、それだけ症例研究も多くなされており、治療方法が確立されています。当院では、セラミックで作られた審美ブラケット装置を使用しています。これなら、口を開けたときにもブラケットが目立たちません。また、使用するワイヤーもホワイトワイヤーを使用しており、目立たないブラケット&ワイヤー矯正治療が可能になります。

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